*実践自殺マニュアル
具体的な死に方伝授。
教えてやった。リスカ自慢、不幸自慢する小娘共に。わたしが実践してきた、真の自傷行為を。
ベッドに腰を縛り付けて、両足と左手首を繋ぎ、逃げられないようにしておいて、少しずつ切っていく。
まず片腕の血管を切り、血を流しながら呪訴しながら苦しむ。「世間の馬鹿野郎」と叫ぶ。
次に反対の左腕の血管を切り、「何でわたしは不細工なのか、松島奈々子とわたしは何が違うのだ」と嘆く。
さらに、片足首内側と内腿の血管を切って、「神は一体わたしに何させようと言うのだ」と神を呪い、残りの片足の血管を切って、「わたしの何処が悪いのだ」と自己を正当化して、四肢からの流血を見ながら、まだ文句を言う元気があるので、首の血管を切り、何を叫ぶか自分を観察する。
首を切って意識が朦朧とすると、自分で思ってみなかった言葉が飛び出すものだ。わたしは「もう許してくれ」と叫んでいた。で、見つかって大恥掻いた。
発見されず、失血で徐々に意識が薄れていくが、それでもぎりぎりの手前まで意識がある。
時間を掛けて死んで行く自分を観察し、過去の人生を思い出し、死後の世界が見えるかどうか目を凝らしてみる。単に目がちかちかしただけだった。
自暴自棄で、神を呪い、特定の個人を呪い、好きなことを叫びながら失神した。
其の前に、切れ味よく、だが深く切れすぎず、しかも幅広く筋肉を断絶する刃物が必要。
手持ちの凶器が今ない。此処では自傷行為に関連するものが一切取り上げられている。シャーペンすら手元にない。唯一残されるのが、先割れスプーンか。退院して買うなら、またぎ用の山刀がいい。通販でいいものが売っている。
身体をベッドに縛り付けるのに、刃物で切ってしまわないように、ビニール紐でグルグルにして、其の上から引越し用の強力粘着テープで補強するのを忘れずに。鎖は非現実的なので除外視。此れは発見されたときの救出を遅延させるのに役立つ。
一切りでも時間が経てば死ぬように、傷の深さ、時間が経っても人に見つからない場所など、配慮する。
本音は見つけ手欲しいと後悔しても取り返しのつかない時と場所を選ぶ。
わたしは人に知って欲しいとか、止めて欲しいとか思わない。自分で決める。人に見つけて欲しいくらいならば孤独に生きたほうがいい。
わたしが死ぬ、または、死んだからといって、涙を流す人はいない、としみじみ思うまで自殺は決行しない。
もしわたしが死んでも、一寸、午前中くらい、困るだけだ。外国からの電話が受けられず、システムの保全が分からず、プログラムのいろはさえ分からない馬鹿ばっかりのデカイだけの会社だから。
だが他人が事前にわたしに自殺を知っていたからといって、何をしてくれるのか。わたしは甘い期待は抱けないだけの辛さを味わったと自負する。
ボウガンはなかなか威力があるのだが、死ぬのは難しい。矢鴨というのがあるが、細い矢が刺さるだけでは死なないのだ。但し、ツボに嵌っていて引き抜けば、出血多量で死ぬ。
電気椅子は瞬間的に死んでしまうので、呪訴したり人生を思い出したりできないのでつまらなかった。米国在留中、知人の死刑に立ち会ったことがある。ワシントン・ハイツ辺りでは、私的公開死刑が行われている。マッサージチェアで死ねるのをご存知だろうか? 死ねるのだ。上手くやれば、TVとマッサージ椅子で死ねる。ただ、目玉が飛び出してみっともない。目隠しが必要。
薬物は手に入れるのが難しいし、入手先に迷惑が掛かるし、苦しんでばかりで死んでいく過程を認識できない。血を吐き、食道、胃が爛れ、生き延びたときにかなり苦労する。
他人とは一緒に死なない、理解し合えないし、自分の好きなことを叫べないし、やはり死の瞬間も一人がわたしにふさわしい。
変質者じゃあるまいし、ビデオで録画なんかしない。誰に見せたいというのだ。
もっとも気を付けるべきことは、気力と体力。これが衰える前に実行することである。
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