Thursday, February 16, 2006

Solitary death 孤独死

だれにもみとられずに死亡すること。
特に,一人暮らしの高齢者が自室内で死亡し、死後しばらく経って初めて遺体が発見されるような場合についていう。
現実にある出来事のひとつ孤独死について考えてみた。
孤独死という言葉は、もともとは神戸新聞が震災後の四月五日に使い始めた言葉で、今や、孤独死は高齢化社会が進む日本の中で、大きな問題のひとつとなっている。

孤独死の現状は?
阪神大震災以降、孤独死という言葉とともに現時の問題として急浮上した。あの震災から、一〇年、現在、孤独死という言葉はどういう意味合いで使われ、また孤独死という問題はどのように変化していっているのだろうか?
阪神大震災から一〇年 減らない孤独死。
あの阪神大震災から一〇年経った今、孤独死は減るどころか増えている
一時期は減ったらしいが、ここ最近また増えてきている。
二〇〇四年度の孤独死者数だけで七〇人もの方が孤独死でお亡くなりなった。

統計がある。二〇〇〇年度から二〇〇四年度まで復興住宅での孤独死者数は三二七人にも上る。
さらに統計のない一九九九年度以降を遡って計算すると、一〇年余りで約六〇〇人余りの方が、孤独死でなくなった。

孤独死を防ぐには?
色々なメディアで孤独死が報じられるたびに、どうして孤独死を防げなかったのだろうか、どうしたら孤独死を防ぐことができるだろうか、と色々議論している中、言えることは、孤独死そのものを防ぐことではなく、孤独死に至る経過を防ぐことが孤独死を防ぐことが大事だとわたしは思う。

そのためには、行政による支援だけでは絶対に無理があるので、例えば、巡回や、話し合うことで心のケアをしたり、お年寄りの方が集まることのできる場所を提供するなど、横の繋がりを強化し、地域ぐるみでより良いコミュニティ、もしくは新たなコミュニティを形成していかなければならないと思う。

孤独が人を殺す。
都会では、自殺する独身の男性が増えており、家族のない男性の自殺率が、同居する家族が一人でもいる男性と比べると、自殺率が六.八倍も高いことが調査で分かった。
しかも、その男性が独身である場合、独身でない男性の一.五倍も自殺率が高いことが明らかになった。
悲しい現実だ。孤独死とは少し違うが、彼らが孤独を原因として、死を選んだことはほぼ間違いないだろう。

孤独死対策により、一時期は減少したかと思われた孤独死ではあるが、その実、年々孤独死は増えており、此れは、復興住宅や被災地でない地域でも孤独死が増えているらしく、孤独死が増えている地域に共通しているのが、ご近所付き合い、横の繋がりがない、つまりはコミュニティが形成されていない地域であるということだ。

今後は、ハードだけでなく箱物行政だけでなく人間の心を考えたソフトウェアの部分をもっと大事にしていかなければ、孤独死をはじめ色々な問題は解決されないと思う。

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