精神科医が「インターネット中毒」のガイドラインを考案
フロリダ大学の精神科医グループが、インターネット中毒を判断するための参考と成り得るガイドラインを発表した。
この研究はフロリダ大学Evelyn F. and William L.McNight Brain Instituteに所属する、フロリダ大学医学部助教授のNathan Shapira氏を筆頭とするグループが考案したものだ。
医療関係者にとって問題になってるのは、過度のインターネット利用が何らかの機能障害を引き起こしている場合、其れが他の病気と関係がないことを調べる方法がないことだ。
Shapira氏は言う。
「インターネット中毒が、他の精神病と別個の病態として存在するかどうかを、我々精神科医が判断する唯一の方法は、其れを評価するための矛盾のない診断基準があるかどうかにかかっている」
インターネットの誤用が問題になっている患者を観察した結果、他の精神病態では説明できない症状が見られた。
其れは、患者の生活を害するほどインターネットに夢中になり、その欲求に抵抗できなくなる症状だ。
患者はしばしば計画していたよりも長い時間、インターネットに接続し、自分が接続していた時間をより少なく見積もり、インターネットに接続する直前にテンションが上がるのを感じている。
研究の結果、グループは医療関係者が診断するのに役立つかもしれない五つの質問を提案している。
一、計画していたよりも長い時間インターネットに接続している
二、他の責任が無視されている
三、其の状態から抜け出ることができない
四、インターネットの利用のために著しく人間関係に不和が生じている
五、オンラインでないときに過度の心配や不安感がある
こうしたガイドラインを発表したことについて、Shapira氏は指摘する。
「インターネットが人間に与える影響について我々がほんのわずかしか知らないこと、そして企業、財団や政府が、この問題に専念するためにわずかしかリソースを提供してこなかったことを考えると心が痛む。
其れが、我々がこの診断基準を提案した一つの理由であり、医者が診断できるようにし、研究のために明確な集団を定義することだ。
ランダムに人々を取り上げて、科学的な根拠もなしに彼らをインターネット中毒と呼ぶことは決して効果的な治療に結びつかない」
そして、この研究がまだ始まったばかりであることを、強調している。
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