雪振れ早くわたしを凍らせて
一日の仕事を追えて、ローファーからハイヒールに靴を履き替える。
エッジトゥーが締め付ける痛み具合で、その日の疲労度が分かる。
小雪舞うという今日は、暑さ処まる頃より、ずっと疲れている。
冬の訪れだと言うのに、嬉しくなくちゃいけないのに、何故だろう。
わたしの心、浮腫んだ足よりずっと重たい。
低く垂れ込める鉛色の雲みたいだわ。早く、雪が降らないかな。
そうしたらきっと、降る雪の分量だけ、鉛の雲が軽くなるように、わたしの心も軽くなる。
煮沸より冷凍が滅菌はあるから、早くわたしを凍らせてよ。
小雪なんてケチらずに。
早く早く、凍死するほど寒くなってよ。
わたしをきれいに殺菌してよ。
中途半端だよ、小雪ってのは。
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