Wednesday, February 15, 2006

精神通院公費医療費助成制度が変わる!

今更なんだけど、わたしも受給中なので、申請が必要だ。
平成十八年四月以降も、恐らくわたしの通院は続く。

今迄、五%負担だったのが十%負担になる。
そして市町村民税が二十万円未満で、対象疾病として、総合失調症、躁鬱病、鬱病等の気分障害、癲癇、認知症等器質性精神病、薬物、アルコール関連障害等依存症、其の他、三年以上精神医療の経験を有する医師によって集中的、継続的に通院医療を要すると判断されたもの、となった。

患者票の更新手続きが毎年必要になる。
申請時に申請された病院、薬局でしか、助成を受けられない。

更に、平成十九年からは、都道府県で指定を受けた医療機関でしか助成を受けられない。

従来に加えて、申請時に、課税証明書、保険証の写しが必要になる。
精神保健福祉手帳、年金証書での申請ができなくなり、医師の意見書が必要になる。

この申請は、平成十八年の二月二十日迄に行わねばならない。
負担上限区分は、世帯単位で決まる。

此れが困るのだ。
夫とわたしとを合わせれば、住民税は二十万円を越えるはずだが、如何せん、わたしの納税先はワシントン。夫もつい最近までインドネシア。

つまり、¥貧乏
一応、「重度且つ継続」に関する意見書も書いてもらったが、受給できるのか否か分からない。

今迄の、精神保健福祉法第32条が変わるのだ。
困る方も多いだろう。
精神科医は皆怒っている。
治療に行っても其の話ばっかりだ。患者のわたしに怒っても仕方ないのだが、客???が減っては困る開業医もいる。

三十二条は、精神神経科で外来治療を受けている患者が、通院医療費公費負担制度を申請すると、医療費の九十五%が、保険者と公費とで負担される制度だった。
ま、甘やかしと言えば言える。
だから一時、自称鬱病患者が急増したのだ。
鬱病は心の風邪、なんかじゃない。

精神の骨折、だと、わたしは思う。

風邪なら、精神力で無理が利く。少し頑張って、仕事を終えてから休んでも治る。
が、足を骨折している人に、「今だけ頑張って、この荷物走って運んでくれ」とは言えないだろう。
物理的傷害なのだ、本当の精神病は。
本当に精神を患った人は、間違っても自分から「欝です」「パニックです」とは言わない。
医者に診断書を突きつけられ、仕事を休めと言われても休めない

休み方など忘れてしまっている。
リラックスなんて、かなり無理をしなくてはできない。
結局休めない、安心できない、被害妄想が膨らみ、不安に圧搾されて、異常に痩せるか太るか、になる。

わたしは米国と日本と、健康保険費の二重払いをしてきた。
其の分、学生に戻った今は楽したいけどなあ。
三割負担になる日も近そうだ。
早く治ろう。
薬は増えていくが、早く何とか普通の、否、最低の人間のレヴェルに迄は到達しよう。

ただ、わたしは生きている。
必死にもがき苦しみ、主婦、学生、SEとして。重度鬱病患者、解離性同一性障害者、悪性リンパ腫を抱えて、日々痛みと忘却と人格交代に悩みながら、しっかり生きている。

命あるものを屠って、犠牲にして、無益に二酸化炭素を吐き出して、水を汚して、生きている。

どうか、感じて欲しい。生きる意味を。
落ちるってことはある程度の高みにいるってこと。
ウザイのは関心を持ってもらっていること。
立ち竦んだままでは、物理的に立ち直れない。コケて欲しい。思い切り無様に生き抜いて欲しい。生き恥を曝してこそ、生きる意味が分かる。
自殺に臨むとき、人生で最も生へ執着する。
自分の血を舐めたとき、貧血で視野が真っ暗になったとき、生きたいか死にたいか、きっと分かる。
生きてもいず、死んでいないだけの状態では、死ねない。
死にたいなら生きて欲しい。
消えたいなら存在して欲しい。

ぼうっと、眼前の肉まんを見て思う。
中国では春節、賑わう街中で、犇く人々がしっかり生きている。
仕事柄、世界各国を渡り歩き、日本人のふざけた甘えを実感する。
わたしも其の一人、法改正で揺れるのは、自分で病人を止められるかと思うから。
もう障害者でいたくない。
健常者になりたい。
見た目だけは何とか戻したけど、中身は未だきずだらけ、らしい。
自覚は無い。
狂人は自覚が無いと言われるが、本当らしい。
日常を忘れていく自分、機械的に仕事をこなす自分、わんこが嫌がる腫瘍のにおいがする自分、全部消したいけど、こうなったら徹底的に苦しもう。
神様が許してくれるまで。

欝人は、赤信号の先頭になっただけで、後続車から文句を言われるのじゃないかと怖がる。
先着二百個百円の食パンを出遅れて買い損ね、百五十七円払っただけで、夫に殴られるのじゃないかと怯える。
洗っても洗っても汚く思えて、ドメストで全身を洗い、皮膚がめくれてやっとほっとする。
コンビニ来店拒否もトラウマ。
歩いているだけで、家族の恥なのだ、わたしは。

完全狂ってる。

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