*摂食障害の告白
食の拒否は、命を大切にする意識の喪失につながると同時に、人間の生き方の未熟性を示す。
ダイエットしている内に、空腹感や満腹感を認知できなくなるのも問題だ。
激しい飢餓状態が、ホルモン分泌や中枢神経系を異常に刺激するため、強迫性、頑固、社会的孤立、認知のゆがみ、盗みや自傷行為、さらには身体的障害が招来される。
やがて、空腹だから食べるのではなく、生活上のストレスを契機に食べて、自分の欲求を周囲に認めさせようと拒食したり過食したりするようになる。
入院仲間だったリカが語り始めた。
「あなたはダイエットというものをしたことがあるか?」
其の時に目標を決めて。そして痩せようと努力するはずだ。
其の目標を達成できたときに、満足感はあるか?
少しくらいは「ふふ、やったぞ」って言う考えが出るでしょ。
ある程度とかなら、止める事も出来るし、お腹空いたからって断念するときもあるでしょう。
でも、あたしの場合、痩せた事への満足感を得た事は「全く!!」ありませんでした。
どんどん異常に痩せていき、骨と皮みたいになっちゃった。
それでも、満足感は一切!!ありませんでした!!!
ダイエットと、痩せることは同じでも 其の後が問題だ。
一回続けてしまった行動は、止めれなくなる。
そして止めようとも思いません。
一日に必要なカロリーは、平均約二千カロリーくらい。
ダイエットと言っても よくて千四百カロリー位として考える。
あたしの場合は、最初はそれくらいだったと思うけど、気が付くと百カロリーすらとってない食事をしていました。
さて、其の時まわりはこの体をどう見るでしょうか?
「もういいやんか。十分 痩せてるって……」って感じでしょうか?
あたしからは、自分が存在する限り、永遠に太ってると思ってました。
それが、ガリガリでも、ミイラでも、それでも、太ってると思うんだ。
そして、自分から食物を拒否する分、食に対する執着心が大きい。
実際、食べ物のことは二十四時間起きていたら、二十四時間とも考えている。
ご飯等の炭水化物、油、糖分、全部口にしなくなった。
そんな状態が続く中 突然活発に行動をするようになる。
急に勉強を一日中やりだし、急に一日バリバリバイトをする様になった。
此れをダイエットハイと言う。麻薬と同じ作用だね。
当然 栄養不足その物の本人は、イライラ感が溜まり、爆発。
一日中眠くて、フラフラしてるのは当然の事、にも関わらず運動等を何時間もやり続けて 痩せる為にひたすら努力し続けるんだ。
それでも、永遠に自分の体に満足することはなかったよ。
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